巻き爪をそのままにしておくとどうなる?考えられるトラブルとは

足のトラブルには大きく分けて3つのパターンがあります。それは、足の骨格の変形である外反母趾、皮膚の病変であるタコやウオノメ、そして爪の病変である巻き爪です。これらの問題は、しばしば同時に発生することもあります。歩き方に問題があったり、足に合っていない靴を履いていたりする共通の原因が関与しているからです。

 

巻き爪の痛みを我慢するのではなく、早めに治療することが重要です。巻き爪を放置したままにすると、以下のようなトラブルが生じる可能性があります。

 

  • 転倒や運動不足

足の爪は歩行において重要な役割を果たしています。足の爪は地面からの力を支え、歩く際に力を入れたりバランスを保ったりするために必要です。巻き爪のままでいると、つまずきやすくなったり、歩く量が減って運動不足になる可能性があります。特に高齢者は注意が必要です。

  • 歩行パターンの変化

爪の問題によって歩行パターンが変わることも懸念されます。正しい歩行は踵から着地し、足の小指の付け根から親指の付け根、最後に親指へとスムーズに体重が移るものです。しかし、爪周囲の痛みを無視していると、足の指を保護するために正しい歩行ができなくなります。結果として、足の指にかかるべき力が他の場所に集中し、タコやウオノメ、筋肉痛などのさらなるトラブルを引き起こす可能性があります。さらに、足首や膝にも負担がかかり、関節疾患の悪化につながる可能性があります。

  • 炎症や化膿

巻き爪が悪化すると、周囲の皮膚が炎症を起こす「爪囲炎(そういえん)」や、爪が皮膚に食い込む「陥入爪(かんにゅうそう)」が発生することがあります。このような場合、炎症による腫れや赤みが強まり、痛みも増します。さらに、傷口から細菌感染が起こり、化膿することもあります。巻き爪を放置すると症状が悪化することが多いです。

 

巻き爪は自然治癒することはありません。初期段階であれば、爪の切り方や靴の選び方を変えることによって改善することもありますが、ほとんどの場合、専門の治療が必要です。巻き爪は爪だけでなく足全体や全身の問題と捉えるべきです。巻き爪を放置せず、早めに治療院を受診しましょう。

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